ぷちダイアリー(たぶん本家)
庵点
2025年03月04日 📅
庵点 🔍
いおりてん と読む。 〽 ←これ。
使い方は現代の♪と似ているらしい。
♪大胆不敵に ハイカラ革命
↑このポジション。ここから歌が始まるよという意味。
当時のことなので、歌というのは和歌だけれど。
そこから転じて色々あるらしくて。
1 鉤(かぎ。英語でいうフックに相当する、曲がった金属。鉤爪の由来。)にも見えるので、庵点を「鉤点(かぎてん)」ともいう。
→鉤点は和歌、すなわちうたう部分の冒頭に付くもの。また同様に和歌を引用したなら、その引用する部分の冒頭に付くもの。
→そこから記号が平易になった結果、鉤括弧(カギ括弧)の始まりのほう 「 になった。
…っていう説があるんだそうな。
2 和歌は批評されて世に出るもので、和歌として合格点に達していると判断されたときに庵点を打ったとのこと。
→庵点がついた場合、合格しているという意味なので、庵点を「合点(がてん)」ともいう。
→合格するということは、合点を打った側はそれに納得し、理解し、了承したということである。
→「合点がいく」という慣用句が生まれた。
…ガッテンしていただけましたか?
個人的には4へぇぐらいのガッテン度ではある。
ちなみに、「合点承知の助」は、「合点」に同じ意味の「承知」がくっついて「合点承知」となり、それだとなんとなく収まりが悪いから「合点承知の助」になった…らしいよ。
先に「承知」を「承知の助」としていて、頭に「合点」がくっついたというふうに、連結した順が逆という話もあるらしい。
どちらにせよ江戸っ子のハイカラなシャレなんだそうな。知らんがな。